C-POPコンシェルジュ[cpop.blog.jp]

「本日のおすすめはこちらでございます」

タグ:金曲奨

本日の金曲獎 。今後の価値さえ揺らぎかねない局面かと個人的には思っております。
(え?ワタクシだけですか?)
2018GMA_1



























台湾グラミー賞と言われる「金曲獎」が今年もやってまいりました。
人気や売上が反映する、FM局やその他メディアの各賞と異なり、
「なぜこれが!(選ばれた! or  選ばれてないの!)」と喧々囂々、
その年の審査員の選考基準が疑問視されたりすることも多々あるのですが、
それでも!なんだかんだ言っても!
台湾にとって、そしてC-POP界において、
非常〜〜〜〜〜に重みのある賞です。
金曲獎受賞という経歴が、
その後ことあるごとに使われたりします。
中華圏で音楽産業に携わる人にとってはとても栄誉ある賞なのです。

コンシェルジュも毎年楽しみにしております、
「流行音樂」=ポップス部門。
金曲獎はジャンルや言語やグループ形態など、
部門をかなり細分化しているので
そんなに売れていない分野でも、
この賞にノミネートされることによって知られる、
という要素を含んでいるのが、有意義で素敵なことだと思います。
また、スタッフサイドの賞もあるので、
普段あまり光の当たらない裏方仕事が認められる良い機会でもあります。
(いつもCDの現物を触っているので、パッケージ賞とか気になりますよー)

といつもの前置きコピペ。


しかし。


この、非常〜〜〜〜〜に重みのある賞”であり続けられるかどうか、
大事な局面を迎えているのではと、ワタクシは警鐘を鳴らしたいのです。
「なぜこれが!(選ばれた! or  選ばれてないの!)」と喧々囂々”、が
昨年は特に大きくなったからです。
これについてはまた後程書きますじゃね。



では例年通り、今までの振り返りをコピペで。

<2014> 
第25屆金曲獎・金曲25・金曲獎2014
林俊傑 [修煉愛情] ~ アフター金曲獎 2014

<2015>
上記のような感じで、この年はブログ記事を書く気も起こらず、
ツイートのみでしたじゃ。
(以下「Tweetを確認」をクリックすると、その辺りのが出ます)
 

<2016>
この年は2015年の審査員より「わかる、わかるわ…」というシンパシーがわき、
あれこれ書きました。
本日、第27屆 金曲獎 #2016GMA #華語流行音樂 #金曲27

実況ツイートはこちらを。
(去年と同じ形式で貼ろうとしたら、Twitter公式のだと時系列ガタガタになるので、
 今回はTwilogにしてみます。
 Twitter社はアイコン丸くしてないでこういう本質的なとこを(以下略))
2016年06月25日(土)
2016年06月26日(日)

<2017>
そして昨年。ノミネートの時点で嫌な予感がしつつも書きました。
本日、第28屆 金曲獎 #2017GMA #華語流行音樂 #金曲28
受賞結果はやはり、なんだこりゃ感いっぱいでモヤモヤしましたことよ。
そして同じように感じた人々の意見が本国でも結構溢れていたように記憶しております。

DJは特にリアルタイムで日々曲を幅広く聴き込んでますからね…。
世界の潮流や、各曲のクオリティの差も肌で感じているはず。


ワタクシも選曲家の端くれなので、
たぶん普通の人よりはここに敏感な方かもしれません。
ブルーノ・マーズの後にかけられないよこのレベルじゃ…とか、
選曲家なら皆持っているであろう感覚のジャッジを、
無意識にしてしまっているところも(職業病)。


で。

ブルーノ・マーズの後にかけても説得力をもつC-POP、
今、どれくらいあるのよ!
レベル下がってない?!

といった、作品自体についての問題も、
金曲奨の賞としての価値の危惧の念も、
近年抱いているコンシェルジュでございます…。



(ここから金曲奨の警鐘コーナーです。)

LPやCDを買った人だけがノミネート曲を聴き比べていたような時代と異なり、
ネットで誰でも簡単に曲を確認出来るようになって、
大衆の感覚とあまりにも乖離した受賞結果に対しては、
昔より不満が出やすくなってる、という変化は
結構大きいのではという気がします。

ダウンロード数やオンエア数など
はっきりとしたデータで決まる賞も他に存在し
(hito流行音樂獎, KKBOX風雲榜 など)、
それらの結果が人気度の実感として人々の脳裏には残っている

そうした中、
なんだかよくわからない、
しかも毎年一定してなさそうな基準で、
見えない場所で限られた人によって選ばれる金曲獎に対し、
多くの聴衆が予想したのと違う結果が出た時に、

人々の疑念・不満はネットへ表出、
それらが可視化され、怒りが
更に増幅してしまうような傾向もあるでしょう。

そしてこうした不満が積み重なれば、
今後、金曲奨の権威の失墜、
に繋がることも十分考えられます。


まあ金曲奨には、政治的な要素とか、
音楽業界の力関係とか、勿論いろいろあるのは想像に難くないですが、
とにかく、
音楽の実質をきちんと見る目がある人たちが、
誠実に評価をする、それをして頂きたいなと願うばかりです。
(審査員資格のある人にそんな耳を持った人が
 実際何人いるのかわかりませんが…。
 その辺りの信頼感も揺らいでいるのではという気が。)

曖昧な審査やってると、
数年後には取り返しのつかないことになるのでは…?
という警鐘を鳴らすのが今年のブログの使命と感じて(勝手に)、
書いておる次第です…東京の地から…何の関係もない人間が…w。
(なんかまたうっすら嫌な予感がするノミネート群を見つめながらの危惧ですよ…)


<2018>
そんなこんなで、迎える今年なわけです。
去年が去年だったんで、
はっきり言って、正念場ですよ?
金曲奨が日本レコー○大賞みたいになっていくかどうかの。
「台湾グラミー賞」ってまだ言えてるうちが華ですよ?
(レコ大を日本のグラミー賞って言ったら、失笑を買いますよね…
 …嗚呼こんなレコ大に誰がした!!)

アメリカのグラミー賞なども
夥しい数のメディアが微に入り細に入り言及するわけですが、
まあそれが大きく価値のある賞の証でもあります。

レコ大の分析なんかもう誰もしな…

…日本の愚痴はこの辺りにして。


では、今年も気になる部門を見ていきましょうかね。
ワタクシが今年一番だと思ったアルバム入ってないけど!!!!

…と、今年は各部門ごとに内容についてあれこれ書くのは、
「note」を使って残すことに致しました。
(全文無料で読めます。投げ銭大歓迎!)

ではこちら「#金曲奨 鑑賞のお供 2018」をご覧くださいませ。











ちなみに2017年一番聞いたのはこのアルバムです。名盤。

太陽的孩子






映画サウンドトラック
「太陽的孩子 台湾映画OST」


















(2016.8.16 追記。最後のリンク箇所追加しました。)

しばらく空いてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
#2016金曲奨、直前に書いた記事以来の更新となりますじゃ。
金曲奨、残念ながらTanyaは受賞なりませんでしたが、

スミンが!!…スミンが獲ったわ!!!!(ハイジfu)

Hebeの、あの大ヒット「小幸運」を抑えての、
《 最佳年度歌曲獎 》(その年一番良かった曲で賞)ですよ!!!!
嗚呼、本当におめでとうスミン!!!!




そして前記事、読み返してみましたが、
他の賞も今年はまあまあそこそこ
いいセンついてたのではないでしょうか(自画自賛)。
あ、結果はこちらに。→第27屆流行音樂金曲獎入圍名單


こういう事前予想的な記事書くのは、
リスキーとも言えるのですじゃがw、
発表後に「みんなが獲ると思ってた」だのってぇ書くのは、
けっ何言ってやがんでぇ先に言ってみやがれ、
後出しジャンケンかよそいつぁ粋じゃねぇぜおまえさんよ、
と自分にもツッコミたくなる気がしますじゃでな、
やはりここは発表前に一筆書いておきたい、という…
そんな思いでリスクを取りつつw書いておりますじゃ。

お楽しみ頂いていれば幸いでございます。


ということで、今日の一曲は、スミン兄さんの受賞曲を。

Suming 舒米恩 《太陽的孩子》電影主題曲-不要放棄Aka pisawad (阿美族語版)



金曲奨ではロンドン公演で、台北の授賞式に出られなかったスミンですが、
映画の賞=金馬獎で《 最佳原創電影歌曲 》を受賞した時には、
この見事なパフォーマンスを行いました。必見ですよ!
ピアノは黃裕翔!(CDのピアノはスミン本人が弾いています)



素晴らしいですじゃね…!!!!!!!!(感涙)


嗚呼こんなすごいミュージシャンとご縁が頂けて、
本当に光栄で、ありがたいと思います。感謝…。
またいつか一緒に演奏出来るといいなー(祈)。



ということで、ラジオ「楽楽台湾」では
青木由香さんがかけるのでコンシェルジュコーナーからは外したスミンを、
満を持して今回取り上げましたじゃフフフ。
(※前も書きましたが、盧廣仲、宇宙人など同じ理由で外してたアーティストも、
  今後はまたこちらで紹介しますねー!)


サントラ、デジパックで中のデザインも素敵でしたじゃよ。
他にもあたたかくてイイ曲いっぱい入ってますので、
ぜひ聞いてみて下さいませ。
(スミンの既発曲もオリジナルCDとは別アレンジで収録)


映画《太陽的孩子》は、
ワタクシ9月に見る予定でおりますじゃ(号泣しそうで怖い)。


日本上映については、
ジャーナリスト 野嶋剛さんの公式サイトをご参照下さい。

台湾映画「太陽の子」上映プロジェクトについて
 
台湾映画「太陽の子」(太陽的孩子)の日本初上映会報告
NEW! 「太陽の子」ウィーク、近づく






日本にはこちらの「太陽の子」もございますね。

↑このページのトップヘ